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建築がらみの雑談をはじめ、ありとあらゆる建築ネタをきっかけに集う場所です。

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小人の住む家 2006/11/10/10:14:05 No.29
藤本【asp】   HOME
先日やっと、念願の住宅群(集住体)を見学することができました。西沢さん設計のM邸。

庭のような路地のような外部空間とシンプルでミニマルな白い箱の内部空間が何とも言えないな距離を保ちつつ渾然一体としている不思議な空間です。

現在、5世帯ほどが生活している中で、現代アート作品(小人の彫刻)の展示が行なわれていました。

ここでは、日常の生活空間を分解し、個々に分散配置することでスケールダウンした非日常的な空間が生みだされ、自分が不意に大きな人間になってしまったかのような感覚を体験できます。

子供の頃どこかの遊園地で体験したおもちゃの家々や日常の遊び場となっていた都市のスキマのようなスケール。
非日常にスケールダウンされた新しいようで懐かしい空間は、大きな人間となった今でもかなり新鮮で刺激的でした。

こういう空間で展示されている小人たちは、きっと子供たちが感じるような居心地を感じているに違いないと思われました。

最後に家主のMさん、家の中でお茶まで頂き、ゆったりとした時間を過ごさせて頂きまして有難うございました。
Re:小人の住む家 2006/11/10/14:23:47 No.31
田中【asp】  
慣れたスケールにはおさらばしたい。慣れた姿勢にもおさらばしたい。そんな空間と彫刻でしたネ。2年ぐらい前の開発好明が銀座で行ったスケールを題材にしたインスタレーションを思い出しました。


2006/10/21/18:06:26 No.26
田中【asp】  
伊良湖岬からフェリーに乗りました。
その日は各地で転覆事故があったほど風の強い日で、この時のフェリーも定刻通り出航できるかどうか分からない程の強風です。どれだけ風が強かったことかがわかる写真です。フェリー乗り場の対面の山は生えている木々全体が真横になびいています。
これを見て山を今までにない身近な身体感覚で感じました。
今日は山も僕らの頭と一緒だな、と。
同時に、こんな身体感覚に訴える建築を作りたいとも感じました。


照明 2006/08/30/11:14:15 No.23
田中【asp】  
設計中の建物に、購入予定のペンダント照明を見に行きました。
昼間、点いてない状態で存在していてもおかしくない照明は良いですね。これも、光らずにぶらさがっているだけでも綺麗です。
Re:照明 2006/09/01/21:01:04 No.24
藤本【asp】    HOME
建築空間に相応しい照明、あるいは照明に相応しい建築空間。どっちを優先するということではなくて、目的の空間性をめざして「しっくりくるように」機能・デザイン・コストに適うデザインを吟味していくことも設計者として責任を持ちたい部分ですね。

以前、設計した案件では、このような考えのもと「しっくりくるように」照明計画も行いましたが、結局クライアントの思し召すままでやりたいということで、計画全体のバランスが崩れたことがありました。

照明計画に限らず設計の全てのプロセスにおいて言えることですが、設計作業の中で部分的なものではあっても、建築全体の緊張感が簡単に壊れてしまうこともあるので、立場を問わずあらゆるプロセスを大切に吟味していきたいものです。

PS.写真の照明は、灯っていない時の照明の存在感ありありですね。どういう場所に使いたいと思ってるの?
Re:照明 2006/09/02/10:25:29 No.25
田中【asp】  
使う場所は、テラスに面した待合室(診療所)です。光環境のバランスと同時に、待合室は遠心力の働く空間なので求心力を持つペンダント照明で空間のベクトルのバランスをとろうと計画しています。つまり藤本君の言う「しっくりくるように」ということですね。


「実がなる」空間 2006/08/23/10:42:53 No.22
田中【asp】  
「王と鳥」を見ました。重力構造を権力構造に置き換えるポールグリモーの慧眼。その置き換えがバッチリなので色んな設定がうまく噛み合っています。どんどん解けるので作品を構築するのが楽しかっただろうなと想像できます。
同時上映の「避雷針泥棒」や、本編に出てくる高層宮殿、煙突掃除、鳥の巣、家型エレベーター。繰り返される眩暈感・浮遊感・滑落感。自力では地を這うことしか出来ない我々が、想像力という力を用いればいくらでも鳥の目・猫の目・蟻の目で物事を見れることの素晴らしさに思いを馳せることができます。
そして空間。「実がなる」ような空間の作り方も、鳥の目からは自然です。


NERIMA PROJECT 2006/08/18/08:53:02 No.17
田中【asp】  
 先日見た「NERIMA PROJECT」が新建築0608に載っています。効率よい計画とそれを外観に生かすデザインが印象的ですが、室内の写真は特に興味をひかれました。僕も住めるナァと好印象です。一方でH・Iタイプの住戸の印象はやや違和感があります。僕なら、他のA・Bタイプと揃えたつくりにした上で1Fをピロティにするかなと。現状は、「広場路地」と呼ばれているピロティは駐車スペースでもあることから、持っている空間の雰囲気がカウントダウン状態です。1Fを全て「広場路地」としたら、ベンチや植栽も置けてこの空間の雰囲気はずーっと保てます。
 たまたま集まっているだけを表現する集合住宅が多い中、集まっている意味を地域の枠組みから改めて見いだそうとするこの「NERIMA PROJECT」は好きですが、同時に「コンセプトを単純に完遂する」ことを主眼にせず計画としてのバランスをとったこの「NERIMA PROJECT」を「大人っぽい」と感じる複雑な気持ち・・・これを止揚できたらと思います。
Re:NERIMA PROJECT 2006/08/18/15:47:21 No.18
藤本【asp】    HOME
今月号の新建築は、集合住宅特集しかも住宅地に建つ小規模なものが多く採り上げられていて楽しめました。
若松さんの「NERIMA PROJECT」。
先日の見学では外部のみでしたので、掲載されていた図面や内部写真を見ながら、新たに気になった点を挙げてみます。
配置図を見ていると、1階のピロティと1階の2つ住戸の関係が不自然に思えます。
ピロティを「広場路地」として位置付け、外部の人が行き交う半分公共的な場所にしながらも、それに面する1階住戸部分(A、B部)が上階と同じタイプという在り方に違和感を感じます。
田中くん記載のように、全ての1階部分をピロティとし公共に還元するあり方も考えられますが、他にも採光や通風などの点から居住環境が相対的に良くないこのような場所は、SOHO利用や納戸利用が可能な多目的スペース(ANNEX)とするなど特徴的な専有部分に還元するというプログラムも考えられたのではと思いました。
Re:NERIMA PROJECT 2006/08/21/19:54:47 No.19
清正【asp】  
「NERIMA PROJECT」新建築で見ました。いくつかの「?」と「!」
・ピロティ部分の仕上げなぜ廻りの路地と異なる仕上げにしたんだろう?
・C,D,H,I住戸以外であれば、SOHOとして使う人もいるんだろうな!
・H,I住戸には4階からも入れたらいいのに、なぜ入れないだろう?
・H,I住戸の窓の付き方が好き!
・ピロティ棟の住戸は洗濯物何処に干すんだろう?
・↑ひょっとして、ツタ用のワイヤー?洗濯物がファサードに!
・広角写真ってずるい!(東側道路に向いているバルコニー、写真だけみると3mくらい出ている気がしましたが、図面をみると1.6m程度でした。。。)


「大人っぽさ」とは違いますが、「コンセプトを単純に完遂する」ということについて。
「コンセプトを単純に完遂する」に、あまりにも固執しすぎると、ひとりよがりのゲームになってしまいますよね。実際そのような建築も多い気がします。
軸となるコンセプトは持ちつつ、「気持ちいい!」とか「ワクワクする!」といったプラスの感情を与えられる建築ができるといいなと思います。
気持ちよくするためにはどうすればよいのか?答えははあるのか?ないのか?日々自己問答ですが、建築の設計が「ゲーム」にならないよう、「気持ちいい空間を作りたい」という意思だけは持ち続けたいと思います。
Re:NERIMA PROJECT 2006/08/22/01:07:40 No.20
田中【asp】  
「?」と「!」についての僕の解釈は以下です。
■「ピロティ仕上げ」について
周辺とつなげたいけど人が入りすぎても困るので領域を明示する予防線を張るというバランス。また、アスファルト仕上げにすると展圧機で地中梁を傷めるからなど。
■ 「H,I住戸には4階からも入れたら…」について
避難上・意匠上バルコニーはつけておくけど4階はオーナーの占有階とするというバランス。

1階を全て「広場路地」にするのが一番スッキリしますが、それができないなら高さ方向の恩恵を皆が享受できるようABCDHI住戸の階高が按分されて3200になるというのが僕的には多少スッキリします。がその辺りをスッキリさせるのではなく、外観をスッキリさせるのが「大人っぽい」バランスなのでしょうね。しかしながら「大人っぽさ」が唯一、臭みを帯びてしまっているのが、藤本君の言う「1階の不自然さ」辺りです。実際は別ロジックの2棟を1棟として見せるデザインの齟齬が1階で露呈してしまっているから。その1階が一番のコンセプト空間であることが残念。しかししかし、その齟齬を隠すことなく堂々と開帳するのも「大人」な感じです。
余談ですが、前コメントの「効率良い計画を外観のデザインに生かす」を具体的に言うと「4層を10m以下でつくることで産まれた薄いスラブ表現」ということになります。石黒さんの調布のアパートメントしかり「4層を10m以下でつくる」時のデザインの可能性って結構ありそうですね。
Re:NERIMA PROJECT 2006/08/22/15:10:07 No.21
清正【asp】  
「ピロティ仕上げ」について
本当に『人が入りすぎても困る』でしょうか?写真から見る限り、あの立地でそれ程多くの人が入ってくるとは思えないし、人が入り過ぎても困らない構成だと思います。
仕上げの違いにより路地部分が強調されてしまい、配置・1階平面図でみられるような、ピロティ部分の伸びらかさが無くなっているのが残念です。墨モルタル等の仕上げで色合いを揃え領域の明示の仕方をやわらかくしても良かったのでは。。

「ABCDHI住戸の階高」について
この住戸の階高は、北側斜線により切り取られた上部の高さと1FLの高さを3等分して決められていて、斜線により切り取られる部分が3階住戸の余剰空間として利用されていると思います。
与条件により建築面積が決められ、その中での最高点を基準に高さを決定していく手法は、先日のasp案件での「上から積み下げる」考えにも通じる部分がありますね。

「4層を10m以下で・・デザインの可能性」
厳しい与条件により導き出される形態は、作り手の恣意的な部分から切り離され、清々しい表情を見せますよね。このフォーラムに記載のある富士山の測候所もその一例だと思います。
その部分を見いだし、うまく表現していくことで可能性が広がっていくのではないでしょうか。



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