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POI_BBS

■この掲示板では、POIの視点を縦横無尽に紹介していきます。
訪問者の方々とざっくばらんに会話できれば嬉しい限りです!


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関内・関外地区活性化シンポジウム No.40
poi  
写真は、日本一の賑わいと言われた頃の伊勢佐木町界隈です。

横浜を本拠地として以来、我が街がより住み良く、より働きやすく、よりいっそうの魅力を発揮できることを常々考えているので、行政の方々やまちづくり協議会の方々、研究者の方々などが現状をどうやって把握し、それをどうしようとしているのか?
手っ取り早く理解するための参加でした。

期待していなかった通りの内容でしたが、会場のハマ銀ホール一杯の盛況ぶり。横浜の街づくりへの関心の高さは感じ取れました。ポテンシャルはあります。

このような一度栄えたダウンタウンの再生が一番難しいと横浜市副市長の方も言われておりました。この方の街への愛情は伝わって来ましたので、体制としていろいろな可能性は秘めているように感じました。

私見ではありますが、エリアマネージメント(地域経営)というお金の力学は商業・業務地域には必須で、活性化の前提ではあります。しかし、そこに資力を注ぎ込み、人が集まるためには、様々な視点で魅力をまず感じてもらう、感じさせることが必須です。今後、そういった魅力ある資産を編集し直すマネージメントが必要になってくると感じています。

例えば古本屋に本が雑然と配列されている状態が今の『関内・関外』とすれば、それをテーマ別に配列し直すこと、あるいは目次を編纂し直すこと、図書館の学芸員あるいはシステムのようにレファレンスしやすくすること、そういう行為を適時更新し、発信していくことが、一般市民に対して魅力ある個々の本の再利用を可能にしてくれると思います。
ここではもちろん、古本=魅力ある個々の活動であったり、趣味的視点であったり、文化的なものとして捉えています。

ある一定の面積を全く別のものに更新していく、大規模再開発の手法が大企業のもとでは行われていますが、リーマンショック以来のデフレ状況下で北仲地区の森ビルによる再開発が延期?になっているように、計画実施には大きな投資が必要です。今のご時世、そういう起爆剤的な方法に期待するよりも、エリア全体での様々な繋がり、ストーリーを見出し、あるいは新たに編集し直す、組み直すという遺伝子の組み換え作業にも似た知的操作による再活性化を誘導すべきと考えます。

ダウンタウンの街づくりも、まさしくリサイクル事業なのだ!と自覚したシンポジウムでした。


デコボコダンダン No.38
poi  
桂離宮の建築と庭園。雁行型平面プランとして有名な別荘建築ですが、なぜ平面的にデコボコダンダンしているか?

それは庭園と建築をお互いに引き込み合うという空間の力学が生み出した結果の形と言えます。

このような内外空間の平面的な連続性は、別荘だけでなく、茶室や個人住宅でも意識的に試みられており、いまや我々の内外空間意識としてDNAにインプットされているかのようにさえ感じれます。

ところで、このような空間形式を現代の都市型住宅に適用して考えてみたいと思います。

私が手掛ける建築の多くは、都心あるいはその周辺エリアの密集地で、
しかも建坪も8坪などと狭小なものが多く、敷地の平面的な広がりだけでなく、道路面以外は全て既存建築で囲まれている場合がほとんどです。

そういった場所の特性で、いつも考え設計の前提条件としている敷地の見方は、
『空方向へは無限の広がりがあり、その方向からの自然的な要素(光や風)は期待できるということ』。平面ではなく断面方向にデコボコダンダンの空間操作を行い、自然を引き込み、内外の連続性を生み出すことです。

都市の狭小住宅密集地にはよく屋根の上に物干し台を置いたり、道路沿いの窓の外側にベランダを敷地一杯に跳ね出している姿を良くみかけます。 ↓ こんな感じ。

植物が太陽の光を追い求めて枝を伸ばしていくように、狭い敷地の建築も木の枝のように上へ上へ、そしてギリギリに生活領域を拡げていく傾向がありますね。

遺法的に後付けで取り付けるのではなく、計画当初から組み込めば、安心でより快適な枝の伸ばし方が実現でき、より充実した内部空間も可能では?といつも散歩(実益を兼ねた趣味)しながら感じています。

今、東京で設計中の狭小案件にも、当然のように上記のような考え方が反映されています。
『デコボコダンダン』。楽しみです。
Re:デコボコダンダン No.39
poi  
屋根上のベランダ


建築と庭園の融合 No.37
poi  
古来より建築と庭園はセットで考えられて来ました。
貴族の庭園から庶民の玄関先の鉢植えまでスケールに違いはあれど、
緑や水など自然的なものへの感受性は人間独自の尊い感覚ですね!

室内はもちろん、庭先の植物に至るまで、思いのままに緑いっぱいにするのも楽しいですが、選定時にストーリーを構築して話を膨らませてゆく方法も昔からよく試みられています。

庭園の象徴性がその方法として代表的なもので、
例えば「桂離宮と月と和歌の世界」が一例として挙げられます。
そんな高貴なインテリジェンスを求めないまでも、何かしらの手掛かりを見出したいところです。

建築内部で使用した材料(床材など)と庭先の植木を同種などの操作だけでも、内外空間の融合した世界になります。

一例として、上記写真のトネリコはアメリカではアッシュと呼び、エレキギターやバッドの材料、そしてフローリング材にも使用されています。

庭にトネリコ、床はアッシュというように内外に配置する楽しみ方もいいですね!


今年もコツコツ精進していきます! No.36
poi  
新年になりました。
横浜に事務所を移して、神奈川エリアの仕事が中心になると思いきや、
何故か古巣東京の城東・城南の下町エリア、学生時代の地元九州の仕事にも恵まれた年越でした。
皆様との大切なご縁を育むべく、コツコツと地道に励んで行きますので、
今年も宜しくお願いします。

ちなみに写真は、今年も初詣に訪れた川崎大師の仲見世の様子。
スッキリとした青空が爽快でした。
さらに地元横浜の金刀比羅・大鷲神社では、
一発で大吉のおみくじを引き当て、気分良く仕事初めを迎えています。

きっと良い年になるでしょう!


住宅版エコポイントは補助金以上にコスト高になる! No.35
poi  
経済産業省から『住宅版エコポイント制度の創設』が発表されています。
http://www.meti.go.jp/topic/data/houseecop2009.html
エコ社会、エコ住宅の実現と普及がテーマで、家という生活の器の断熱、気密、熱負荷性能を高め、家電の消費電力を低減することが必要という大枠は理解できます。

が、制度が求めるエコ住宅の仕様
a)省エネ法のトップランナー基準相当の住宅
b)省エネ基準(平成11年基準(省エネルギー対策等級4))を満たす木造住宅
を満たすために必要なコストが一般住宅よりも余計にかかり補助額以上であることや、性能評価機関による証明書のために掛かる費用などを合わせた建築主への負担増の情報があまりに少ないことにまず疑問です。

はたしてこの制度、ぎりぎりの予算で建てたいと思っている、庶民向けのものなのか?本当に普及するのか?と思ってしまいます。

制度立案者からすれば、日本住宅の大多数であるハウスメーカー住宅で、効果的に実施されれば良いという考え方なのかもしれませんが、住み手により多い負担を強いている事実は紛れもありません。
このようなエコという大義名分を宣伝文句に、より高く販売するやり方が横行している現実にはかなり疑問です。

この制度が要求する建築や設備の仕様を満たさないと快適な生活ができないとか、家電の省エネ使用ができないとか、エコハウスではないとか、あまりに生活者を見くびっているように感じます。
生活者の工夫や知恵というのは、この制度以上にエコロジーな側面もあるのでは?と信じています。

この制度の狙いは住宅の断熱や熱負荷性能能をグレードアップする際の建築本体のコストアップの一部を補助金で負担しようというものです。この政治主導のエコハウスはハイグレードハイパフォーマンスであるという認識を忘れないようにしたいですね。

ハイパフォーマンスのどこに力点を置くかにもよりますが、構造にポイントを置いて、建物の寿命を延ばすという考え方もエコロジーです。エコロジー=電気設備という図式はあまりに安直ですね!

いずれにしても、エコロジーは奥深いテーマです。


街並みを見ると漂う建築の品格 No.34
poi  
いろいろと街歩きしていて感じること・・・。
(写真は銀座・数寄屋橋のトイレ)

商業地域から住居地域まで、人々が活動し住まう場所には‘街並み’という道路から見える建築の表情があります。
街の個性に応じて、商業エリアでは店舗の宣伝、事務所エリアでは企業の品格、住宅エリアでは飾らない日常といった雰囲気が漂っています。実際には、様々な用途が複合していて、雑多な多様性が見られますが、そのようなエリアで暮らす、買い物する人、働く人、住まう人(ファッション等も)も街並みを形成する環境要素として参加しているように思います。銀座と近所の商店街と自宅の周りではその違いは明確なように・・・。

そういった街並みの中でも、歩いていてたまに『ハッ!』とする環境要素(建築も人も含めて)に出会います。それらも決して厚化粧であったり、奇抜であったり、ゴージャスであったりする類のものではなく、むしろ、その真逆である『 醸し出す雰囲気や知性や品格 』の部類です。おそらく、作り手以上にオーナーの知性や感性がそのような魅力的な環境要素を生み出していると思いますが、その積み重ねが街並み形成にごく僅かな光を与えています。

少なくとも街の歴史や建築の姿といった文化的な領域に可能性を見出すことができる知性と教養ある方には、
『 醸し出す雰囲気や知性や品格 』を大切に街並みに参加してもらいたいといつも感じます。そのような環境要素が徐々に増え、より確かな街のアイデンティティが育まれることを期待しています。


注文住宅のリスク回避1〜保証制度  No.32
poi  
最近のお問い合わせで、施工中や施工後の保証やアフターメンテナンスのことが増えてきました。
この不景気で、施工者が倒産した場合やマスコミで取り上げられるような施工不良のことなど、
建築計画をはじめるにあたって、「もし、自分の家でそのような事態になったら?」と考えるのは当然のこと。
そんなリスクと向き合うには?

まず、基本の考え方は、建築物に関する保証やアフターメンテナンスについては、全て施工者と建築主様との契約条項となりますが、設計者として建築主へ事前に解説しておく必要がありますね。

■ 完成した建築物に関しては、平成21年10月1日より施行の
住宅瑕疵担保履行法が適用(全ての新築に必須)になり、消費者保護が適用されます。
これにより、施工者は、法務局管轄の供託所へ1戸あたり2000万円以上の供託金を預けるか、国指定の保証会社への瑕疵担保保険加入が義務化されました。
それによって、施工者が万一倒産などした場合でも、構造耐力上主要な部分および雨水の浸入を防止する部分に関しての瑕疵保証10年が担保されます。
アフターメンテナンスに関しては、工事請負契約時の契約約款に明記となりますが、施工時の不具合が原因によるものに関しては、引き渡し後明らかになった部位に関しても、随時施工者責任による無償保証となります。その他、構造や防水関係は住宅瑕疵担保履行法により10年間保証されます。
メーカー保証の内容によりますが、住宅設備などは1年間、その他の建築部位は2年間の保証が一般的です。


注文住宅のリスク回避2〜保証制度  No.33
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■ 建築途中に関しては、住宅完成保証制度の適用を受けることになります。(任意)
但し、施工者倒産などによる業者引き継ぎによる工事費増大などが、保証内容ではカバーされない事態や施工者の保証制度加入による諸経費の割増など、結果として建築主の負担費用を増大させることもあるようです。

■ 上記、住宅完成保証制度の利用がお薦めではありますが、建築主による保証制度利用の負担(戸建住宅で10万程度)や、選定する施工者の財務内容と半年程度の施工期間を勘案し、住宅完成保証制度を利用しない選択肢もあります。その場合には、できるだけ建築主のリスクを分散するために、設計監理者の査定による工事費の出来高支払い(契約時、基礎完了時、上棟時、大工工事完了時、竣工時など)とし、支払いを分散化するとともに、工事施工済部分(工事費支払い済み部分)の所有権を建築主とする条項を工事請負契約約款に追記するのが適切です。

この不景気にあって、先の分らないことを心配しだしたら、何にもできませんが、万が一に備える心構えとその方策を用意することはとても重要です。


裏と表 No.31
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2008年横浜トリエンナーレの展示室です。

展示室は合板を白色塗装した仕上げとなっていますが、展示室と展示室をつなぐ空間は、合板素地、間柱アラワシとなっています。

展示室を「表」とすれば、つなぎ空間は「裏」です。

実はこの裏空間がホッとして居心地が良く、椅子などで一息できるようになっていました。

この空間を体験した時、ふと幼少時代の空間体験「押し入れの居心地の良さ」を思い出しました。

押し入れの表は襖でキレイに仕上げされていますが、
押し入れの裏はそれこそ、このつなぎ空間のように板張りです。

居心地の良さは、押し入れのスケール感によるところもありますが、
裏的な場所のもつ粗っぽい感じが、人間のもつ動物的感覚を刺激するのかもしれません。

住まいの中にそんな場所があっても良さそうです。



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